電車に乗っていると、英語教材を読んでいる人たちをよく見かけます。または、英語が録音されたものを聞いたり、You Tubeで英語表現を紹介する動画を見る人も多いでしょう。
しかし、私はそれらの学習がスピーキング力に直結するとは思いません。
例えば、ピアノが上手になりたいと人がいたとしましょう。上手になるために何をしているのですかと聞いたら、「主に楽譜を読んで、ピアノ演奏を聴いています」と答えたら「それだけでは上手になれないよ!」と言いたくなると思います。
ピアノも英会話も実際に練習が行われなければ、上手になれません。ピアノはさておき、英会話の練習は実際どうやって、どれぐらい練習しているのでしょうか?
スピーキングを練習するために英会話に通っているという人もいますが、それがフリートークをする英会話でしたら、それは練習ではなくいきなり海に、放り投げられるようなものです。もちろん、ある程度泳げれば、楽しいのかもしれませんが多くの人には辛い経験になるでしょう。
正しい英会話の練習法はピアノの練習やゴルフの練習と同じように運動能力を鍛える練習法なのです。英語の運動能力を鍛えるとは、自分が話したい英語を反射的に口から出せるための練習です。運動能力を向上させる方法は一つです。何回も同じことを繰り返すことです。同じ動作を繰り返すと運動速度が上がります。最終的には無意識に口から英語が出るレベルに達するということです。
最初は難しく感じたことが、反復を繰り返すことによって考えなくてもできるようになることは誰でも経験があります。例えば、自転車の乗り方、運転の仕方もそうです。覚えてないかもしれませんが、最初はイヤな汗をかくという経験をしています。今になっては別のことを考えていてもできてしまい、完全に無意識で自動的に行われます。それが反復の力なのです。これは、「誰にでもできる」ということでもあります。英語力はセンスとか頭の良さではなく、反復を繰り返す努力によって身につくものなのです。
では「何を」「どうやって」「どれくらい」練習するかを次のブログ投稿で紹介します。