名古屋で20年間英会話スクールを運営している講師のシンと言います。
英会話の初心者の方から「何から話したらいいかわからない」つまり、「会話力」の問題をよく聞きます。
よく英会話の講師がする質問は「週末、何かした?」です。
それに対して、「特に何にも」と返す生徒さんが多いのですが、英会話講師としては「もう少し何か話して欲しい」と思うのが本音です。
しかし生徒側からしたら話す内容はとっさに思いつかないし、しかもそれを英語で言わないといけないので、緊張から「特に何にも」と答えてしまうのでしょう。
これは余談ですが、ある時「週末、何かした?」と聞いたら、 “I was brushing my teeth” 「歯を磨いていた」と答えが返ってきました。
その答えには、生徒と一緒に爆笑しました。彼のお口の中は相当爽やかなんでしょう。😆
話を戻しますが、「英会話の会話力」に悩んでいる初心者の方に、「会話力のポイント」を教えます。
そのポイントを意識することによって会話力が上がります。自ら練習を繰り返していけば、そのポイントを意識しなくても自然に英会話ができるようになります。
この練習をし、英会話に自信を持てるようになりましょう!
英会話の会話力を上げる3ポイント
英会話の会話力を上げる3ポイントは以下の通りです。順番に説明をしていきます。
1.事実を述べる
2.感想や感情を述べる
3.会話を締める表現を言う
英会話の会話力を上げる第1ポイント [事実を述べる]
会話の発展はまず話し相手に「事実を述べる」ところから始めましょう。例えば、
「先週、友達と遊びに行った」と言ってもその背景にある情報がたくさん不足しています。その情報を引き出すために WH 質問をするのもいいでしょう。
●「Who? その友達は誰ですか?」
仕事仲間?
学校時代の仲間?
相手から誘われたのか、自分から誘ったのか?
●「Where? どこに行きましたか?」
どこで待ち合わせたのか?
行く場所はどうやって見つけたのか?
なぜそこに行くことが決まったのか?
●「When? いつ行くことになったのか?」
なぜその時間になったのか?
●「What? 何をしたのか?」
なぜそれをすることになったのか?
よくすることか、それとも初めてすることか?
このように「先週、友達と遊びに行った」という文の裏に隠れている情報がたくさんあるのです。
Wh質問を自らに問い、情報を引き出しましょう。
英会話の会話力を上げる第2ポイント [感情や感想を述べる]
具体的に事実を述べると同時に、それに対しての感想や感情を付け加えることが大切です。
感想や感情を表現することが会話の目的でもあります。
つまり、事実を述べていくことは、自分の感想や感情をわかってもらうためでもあるのです。
感想や感情の表現をするには主に形容詞を使います。
「主語+形容詞」の形が多いです。自分の気持ちを表す表現をなるべく多く覚えておくと、より多く語れます。
具体的にどんな会話になるかを英語で書いてみました。
感想や感情の表現は赤色になっています。
黒色の文字は全て具体的な事実を述べています。
*青色は最後に説明する締めの言葉
例え
Q. Did you do anything last weekend?
A. I went out with my friend from work. I have known him since I started working at my company. I think he is a nice guy. He is friendly and easy to talk to. Last weekend, we decided to see a movie together. He loves movies and I like movies too. We saw a movie called “Star Wars”. It was really interesting and I enjoyed it a lot. We saw the movie at Midland Square because it’s close to our office. After work, we went to see the late show. It was cheaper than the usual price. I’m glad I was able to see it cheaply.
感想や感情表現のリスト
感想や感情表現は「主語+形容詞」の形が多いのですが、他の表現法も覚えておくと表現力アップにつながります。
感想、感情をスムーズに言えることは会話にとって重要なポイントです。いつでも言えるように練習をしておきましょう。
日本語 | English |
be ~ing | |
恥ずかしい経験だった。 | The experience was embarrassing. |
本は退屈だった。 | The book was boring. |
結果が残念だった。 | The result was disappointing. |
美術館は面白かった。 | The museum was interesting. |
be ~ed | |
私は恥ずかしい思いをした。 | I was embarrassed. |
私は退屈な思いをした。 | I was bored. |
私はがっかりした。 | I was disappointed. |
私は興味を持った。 | I was interested. |
[I had a + 形容詞 + (time / trip / vacation / day / experience)] | |
クタクタになる旅行をした。 | I had an exhausting trip. |
恥ずかしい経験をした。 | I had an embarrassing experience. |
退屈な休みだった。 | I had a boring vacation. |
がっかりする経験をした。 | I had a disappointing experience. |
動詞で気持ちを表現 | |
彼女に話すことは楽しい。 | I enjoy talking to her. |
電車に乗ることは気にならない。 | I don’t mind taking the train. |
パクチーを食べるのは、我慢できない。 | I can’t stand eating Pakuchi. |
他の感情を表すフレーズ | |
思った以上に良かった。 | It was better than I thought. |
何よりも好き。 | I like it more than anything. |
私は特にパクチーが好き。 | I (especially / particularly) like Pakuchi. |
それは楽しかった。 | It was fun. |
行きやすかった。 | It was easy to get there. |
行きにくかった。 | It was hard to get there. |
私にとっていい。 | It is good for me. |
英会話の会話力を上げる第3ポイント [締めの表現]
会話を広げるために大切なポイントは具体的な事実を話すことと、それに感想や感情を付け加えていくことです。
そして、最後に自分の希望、期待、未来、推薦について述べることで話を締めることができます。
締める言葉を使うことによって話しが終わったことの合図にもなります。話を綺麗にまとめるために用いましょう。
締めの表現をまとめてみました。フレーズを覚えておくだけでとても役に立ちます。
希望、期待、未来、推薦 | |
チャンスがあるならば、また見てみたい。 | I hope I have a chance to see it again. |
できるなら、また見てみたい。 | I hope I can see it again. |
できたら、いいなぁ。 | I wish I could. |
見るのを楽しみにしています。 | I’m looking forward to seeing it. |
もしチャンスがあるなら、見てみたい。 | If I have a chance, I want to see it. |
もしあなたにチャンスがあるなら、見てみたら? | If you have a chance, why don’t you see it? |
また試してみたい。 | I want to try it again. |
行ってみるよ。 | I’ll try to go there. |
美味しいのは間違いない。 | I’m sure it’s good. |
あなたが好むのは間違いない。 | I’m sure you will like it. |
過去形でよく使う最後のフレーズ | |
行けて良かった。 | I’m glad I went there. |
全般的にとても満足した。 | Overall, I was very satisfied. |
結果オーライだった。 | It turned out OK. |
まとめ
英会話の会話力を高めるためにはこの投稿で述べた、3ポイントが自然にできることが近道です。
後はこの3ポイントを使い練習を繰り返すだけです。
どのような練習をすればいいかを、過去の投稿で述べています。ご興味がある方は下記のリンクをご参照下さい。
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英会話の初心者は何から始めればいいのか? 【講師歴20年の僕が出した結論】