勉強法
英会話の初心者は何から始めればいいのか? 【講師歴20年の僕が出した結論】
2020/6/6
英会話の初心者なら何から始めればいいのか?
初心者だからこそ英会話ができる実感を掴む事が大事ではないでしょうか?
「話せれるようになる為に一年かかる」と言われたら気が萎えてしまいます。
分厚い文法書を渡されたり、何千という単語を覚えてくださいとなると、やる気を無くしてしまう人が多いと思います。
だから、「英会話の初心者が何から始めればいいか?」という質問に答えるとしたら、
「自分は英会話は少しできるのだ!」と実感していただきたい!
この3つの方法を取り入れて会話の練習すれば、みるみる自分の実力が上がるのを実感できます。
20年間英会話業界(名古屋の英会話学校)で教えてきた私が、最も生徒に効果的であったメソッドを公開します。
現在200人の生徒数の学校を運営しながら、この方法で生徒の話す力を伸ばしています。
英会話の初心者ならこの3つのことから始めよう!!
A) 状況の説明をして感情を伝える。
B) 文章を書いてみる。
C) 話す内容を練習する。
A)英会話初心者がまず始めること「状況の説明をして感情を伝える。」
初心者の話し方:悪い例
まず、英会話でよく起きる生徒と講師の悪い会話を紹介します。
初心者の傾向ですが、必然的に英語の文が短くなってしまいます。そのため講師からの質問づめになります。
よくある初心者との会話はこの様な感じになりがちです。
例えば、
講師:「今日何していた?」
生徒:「仕事に行った。」
講師:「仕事はどう?」
生徒:「大変です。」
講師 : 「なぜ大変なの?」
生徒 : 「仕事量が多いからです。」
講師: 「どんな仕事をしてるの?」
生徒: 「事務員です。」
このように講師が質問し、生徒が一文で答える形式が沢山の英会話で行われています。
このような話し方をしていてもなかなか上達ができません。
初心者の話し方:正しい練習
初心者だからしょうがないと思いがちですが、初心者でもすぐに上手に話せる方法があります。
それは、初心者の方から話を自発的に展開させる方法です。
初心者の目標とすることは5~8文の簡単なストーリー作りです。
そこで大切なことは話の内容にこだわらないことです。
何か意味がある事を言おうとしないことです。
英会話の生徒はあくまでも言語の習得です。
そこで、大人がするような会話をしてはいけないのです。
ここが初心者の落とし穴です。
自分が言いたい事を一生懸命に言おうとし、全く伝わらない英語を使いがちです。
自分の考えを言うことはまず中級レベルになるまでとっておいてください。
英会話の初心者がすることは説明をすることです。
5歳~10歳の子供が話す内容を想像してください。
幼い頃に話すことは全部状況を説明しながら感情を表現します。
それが言語のトレーニング時期なのです。
みなさん自分が5歳~10歳で言った事を1つでも覚えていますか?
なかなか思い出せないと思います。
それは意味を追求した会話をしていないからです。
その結果言語を取得しているのです。そのトレーニングにより皆さんは今意味ある大人の会話ができるようになっているのです。
つまり、初心者がやるべき言語トレーニングは説明と感情を表す事です。
とりあえず、5~8文の説明文を作り、最後に感情表現で終わるストーリーを作ってみてください。
例えば、
How are you? と聞かれたら 多くの生徒が、I’m tired because I worked a long time と一文で答えます。
しかし、一文ばかりで答えていたら初心者レベルからいつまでたっても抜け出すことができません。
もっと説明をする会話形式にしてください。
I worked a long time. 「長時間働いた」の説明が必要です。
●なぜあなたの仕事は長時間なのか?
●どんな仕事をしているか?それが楽しい仕事か?
●何年勤めているか?今後その仕事を続けたいか?
●勤務時間以外に不満なことはあるか?
●通勤をしているか?通勤は大変か?
分かって頂けたでしょうか?
I’m tired because I worked a long timeの裏にある情報=ストーリーが不足しているのです。
つまり、一文で答えることは何にも説明していないし、何にも言語のトレーニングにになっていないのです。
もし話す内容に詰まったら、WHの質問を自分にしてみてください。
「いつ、どこで、どうして、なぜ、何を」と言った質問です。
自分が敢えて相手に言わなくてもいい情報を全部言語の練習のために表現してみてください。
英会話の会話力を高める為により詳しく記事を投稿しています。ご興味のある方はそちらを参照ください。
英会話で会話力を高める3つの重要ポイント
B) 英会話初心者が始めること 「文章を書いてみる」
5~8の簡単なストーリーを頭の中ですぐできる人はすでに中級に差しかかっている人です。
まだ慣れていない方には文章の書き出しをお勧めします。
つまり、日記のようなものを書きます。
しかし、日記と違う点は文章を書く目的はその内容を発表することにあります。
後、普通日記を書く時には、自分にとって意味あることしか書きません。
そうではなく、相手に対しての説明をする文を書いてください。
例えば、
(例:A-1)
I’ve been working at xyz for 10 years now. I like my job but there are some things I don’t like about my job. For instance, I have to commute one hour to get to my office. I can sit down most of the time but I still get tired. I wish I lived closer to my house. Actually, I didn’t want to buy a house that’s so far away but my wife really wanted to live close to her parents. I had no choice to live there. If I lived closer, maybe I could succeed more. I really regret living there.
これが、もし自分だけの日記であるのならば「買った家を後悔している」だけが主な内容になります。
しかし、この文のほとんどが説明文になっています。
自分が務めている会社、通勤時間、通勤状況、家を買った理由
そして、最後に自分の感情で締めています。 → I really regret living there.
文章を書く時に意識することは、なるべく説明をすることで、最後に感情を表して終わることです。
つまり、説明→、説明→、説明→、そして感情と言った流れを意識をして話の展開をしていきましょう。
C) 英会話初心者が始めること 「話す内容を練習する」
文章を書いた後は必ず話す練習をしていきましょう。
文章を書いただけで終わらせていると一向に話せるようになりません。
話す力とは体に覚えさせないとダメなスキルです。
英語学習は知識とスキルの両方必要なものです。
より正確に言うと、知識(書いた内容)をスキル(話す)に変換していかないといけません。
練習をする上で大切なポイントが2つあります。
1. 読んではいけません、暗記してはいけません
文章をただ読んでいるだけでは話す練習に繋がりません。
また丸暗記をしてはいけません。
会話をする時に何かを読んだり、また丸暗記した内容を暗唱するでしょうか?
会話は自分の中になんとなく言いたいことがあってそれが無意識に口から出てくる極めて適当な行為です。
英会話を練習する目的は言いたい英語が無意識に出るようにすることです。
日記を書き、言いたい事をハッキリさせ、それを練習することによって自動化します。
これをもっとも適した練習法がマインドマップを用いたやり方です。
マインドマップの作成はキーワードを選ぶところから始まります。
一文からキーワードを選びます。
円の中心から派生した枝にキーワードを入れていきます。
例:A-1 上記の英文をマインドマップしてみました。
このマインドマップのキーワードが引き金になり、自分の話したい内容が思い出せます。
後は、英語の文を頭の中で構成し、声に出して言ってみます。
どうしても思い出せないものは文章を見ましょう。
2. 反復練習を繰り返そう!!
同じストーリーを少なくとも3回練習しましょう。
そうすると必ずスピードが上がることに気づきます。
自分の英語があまり意識しなくても出てくるまで練習しましょう。
つまり、英語を実践的なスキルと身につける方法は反復によって自分のものになるのです。
才能や暗記力ではなく、どれだけ反復するかによるのです。
英語がスポーツに似ていると言われるのは、知識だけでは話せるようにならないからです。
自転車を乗る練習と同じように動作を反復することにより得られるものです。
まとめ
「英会話の初心者が何を始めればいいのか?」という質問に答えると、まずは自分が英会話が話せれる実感を持つことです。
その為に5~8文の説明文と感情表現を加えたストーリーを書き出し、それを話すスキルに変えていく練習を繰り返すことによってみるみる自分の英会話力が上がっていきます。
そのうちに、文章の書き出しやマインドマップの練習がいらなくなり、ただ言いたい英語が口から無意識に出てくるようになります。
反復練習あるのみです。頑張りましょう!
I’m sure you can do it!!