文法・単語
There is (are)基礎から意外な使い方まで。
2019/1/20
There is (are) 使い方
There + be動詞を使えるようになることはとても重要です。会話の中ではThere is(are)が頻出します。
There + be動詞~の文は「~がある[いる]」という「存在」の意味を持ちます。
この文法は主語が後ろに置かれ、訳すことのできない “There” から文が始まるので違和感があるかもしれませんが、Thereには特に意味がないので「~がある[いる]」という「存在」を表すときに用いる形として覚えておきましょう。
しかし、There + be動詞を「~がある[いる]」としか理解していると、There is(are)をフル活用できていません。
何故ならば、There is(are)は「ビルが建つ、上映されている、新商品が出る、台風が来る、」を本来なら全部動詞が違うものはThere is(are)で表現が出来てしまうからです!
まず、There is(are)の基礎の使い方を理解していただき、There is(are)の応用までできるようにしていきましょう!
There is (単数) / There are (複数)
●主語はaかanがつく名詞の単数形
There + is~ 「~(主語)がある[いる]」
There is a painting on the wall.
(壁に絵があります。)
●主語は名詞の複数形
There are~「~(主語)がある[いる]」
There are many students (here / *there)
([ここに・あそこに]生徒が沢山いる。)
*文頭の there は話題を変えるために入った「訳さないthere」で、文末の there は「そこに」という意味をもつ副詞です。
There + be動詞 〜の現在形の文
冒頭で述べたよにThere + be動詞は、会話でとても頻出するフレーズです。
その為、肯定文・否定文・疑問文を現在、過去、未来の3つの時制で慣れる必要があります。
●There + be動詞~の肯定文
There is only one egg in the fridge!
(冷蔵庫の中に卵が1つしかない。)
There are too many people at a Sale.
(バーゲンセールには人が多過ぎる。)
●There + be動詞~の否定文
否定文は is や areの後ろにnotを置けば否定形になります。
There is not [isn’t] any class today.
(今日はクラスがありません。)
*There is no class today と表現も出来る。
There are not [aren’t] any banks around here.
(この近くには銀行が一つもない。)
●There + be動詞~の疑問文
There と be動詞を逆にして、クエスチョンマークを文末におきます。
There is a quiz today.
(今日はクイズがあります)
Is there a quiz today?
(今日はクイズがありますか?)
答え方は Yes, there is. / No, there isn’t.
(はい、あります/ いいえ、ありません)
There + be動詞〜の過去形の文
「~があった[いた]」と過去のことを表すときには、be動詞の文と同じように、be動詞の過去形を使います。
主語の部分が単数ならば was, 複数ならば wereを使います。
●過去形の肯定文
Last week, there was a test.
(先週、テストがありました。)
There were two pieces of cake in the fridge, now they are gone!
(冷蔵庫にケーキが二つあったのに、今はそれがなくなっている!)
●過去形の否定
There wasn’t any homework last week.
(先週は宿題がありませんでした。)
There weren’t any snacks left after the party.
(パーティーの後はお菓子が残らなかった。)
●過去形の疑問文
Was there any milk in the fridge?
(冷蔵庫にミルクはあったかな?)
Were there a lot of people at the party?
(パーティーにたくさんの人がいた?)
There + be動詞〜の未来系の文
「~があるだろう[いるだろう]」と未来のことを言いたいときには、助動詞 will を使います。willの後には、be動詞の原形であるbeがきます。
未来形の肯定文
●There will be a school trip next year.
(来年学校の旅行があります。)
未来形の否定文
●There won’t be a test next week.
(来週はテストがありません。)
未来形の疑問文
●Will there be a class next week?
(来週クラスはありますか?)
There isn(are) を上手に使いこなそう!
生徒さんの多くはThere is を上手く使いこなせずにいます。
その理由は、日本語を英語に訳そうとするからです。
例えば、「大きな台風が発生した」と言いたい時に、「発生」という単語を訳そうとし、行き詰まってしまいます。
または、「新しい映画がやっている」と言いたい時に、「やっている」を訳そうとします。これらの訳を知らなくても、“There is…” を使いこなせるようになれば自然に表現ができるようになります。
There’s a big typhoon.
There’s a new movie.
他の日本語もシンプルにThere is で表現できます。
新しいビルが建った。→ There’s a new building.
新しいレストランが出来た。→ There’s a new restaurant.
3時にショーが上映されている。→ There’s a show at 3:00 pm.
A社が新商品を出した。→ There’s a new product by company A.
目に何かが入った。→ There’s something in my eye.
服に何かが付いているよ。→ There’s something on your clothes.
パーティーには50人が来るよ。→ There will be 50 people at the party.
つまり、自分(または伝えている人)にとってその存在が新しいものであれば難しい動詞を使わずにThere is (are)が代行できるという事です。
[There + be動詞]の慣用表現
[There +be動詞]にはもっと使い方があって、会話でよく使う慣用表現があります。
これは詳しく[There +be動詞]の慣用表現を説明した記事を参照してください。
例文
There’s nothing like it. (これ以上にいい物はない。)
[There + be 動詞] を使い文を完成させましょう。
1. 栄に映画館はありますか?
2. はい、パルコに一つあります。
3. 冷蔵庫には卵が一個もない。
4. 店の前に長い列があった。
5. 私の家族は四人です。
6. 来週テストがあります
7. 服に何かがついているよ。
8. 新しいビルが建ったよ。60回建てだよ。
9. A社が新商品を出したよ。とてもいいよ。
10. 沖縄の近くに大きな台風が発生したよ。
1. Is there a movie theater in Sakae?
2. Yes, there’s one in Parco.
3. There aren’t any eggs in the fridge.
4. There was a long line in front of the store.
5. There are 4 people in my family.
6. There will be a test next week.
7. There’s something on your clothes.
8. There’s a new building. It’s 60 stories.
9. There’s a new product by company A. It’s really good.
10. There’s a big typhoon near Okinawa.
音声